『思考する教室をつくる―概念型カリキュラムの理論と実践』を読んで
- Karin
- 7月15日
- 読了時間: 2分

最近、リン・エリクソン著『思考する教室をつくる―概念型カリキュラムの理論と実践』を読みました。
この本を読んで改めて感じたのは、「知識を覚えること」と「考えること」は同じではないということです。
学校では、どうしても「何を知っているか」が重視されがちです。しかし、社会に出てから本当に必要になるのは、「その知識を使って考える力」です。エリクソンは、個別の知識だけではなく、その背景にある**概念(Concept)**に着目することで、子どもたちの思考を深めることができると述べています。
例えば、歴史を学ぶのであれば、単に出来事や年号を覚えるだけではありません。「なぜ社会は変化するのか」「人はどのような選択をしてきたのか」といった概念を軸に考えることで、過去だけでなく現在や未来にもつながる学びになります。
これは、不登校の子どもたちへの支援にも通じる考え方だと感じました。
一人ひとり興味や関心は異なります。好きなことから学びを広げたり、自分の経験と結び付けたりすることで、学習は「やらされるもの」から「自分で考えるもの」へと変わっていきます。
私自身、支援のなかでは「どうしてそう思ったの?」「他にはどんな考え方があるかな?」と問いかける時間を大切にしています。こうした対話を通して、自分の考えを言葉にし、相手の考えを受け止め、新しい視点に気付く経験こそが、子どもたちの学びを豊かにすると考えています。
また、この本では、教師が「答えを伝える人」ではなく、「思考を促すファシリテーター」としての役割を担うことの重要性も繰り返し述べられています。この視点は、学校だけでなく、家庭やフリースクール、家庭教師など、あらゆる学びの場に共通するものではないでしょうか。
知識は時代とともに変わります。しかし、「考える力」は一生の財産になります。
これからも子どもたちが安心して考え、失敗を恐れずに挑戦できる環境をつくりながら、「自分で問いを立て、自分なりの答えを見つける力」を育む支援を大切にしていきたいと思います。
一冊の本から、多くの学びと改めて教育について考えるきっかけをいただきました。
『思考する教室をつくるー概念型カリキュラムの理論と実践』


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