三田図書館・情報学会の月例会に参加しました
- Karin
- 8月2日
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先日、三田図書館・情報学会の月例会に参加しました。今回は、慶應義塾大学の松本直樹先生による「海外の公共図書館に見る制度及び運営の動向」というテーマでの講演でした。
松本先生は、約1年間の研究休暇を利用して、台湾、ポーランド、英国、カナダ、米国、オーストラリアなどを訪問され、約230館もの図書館を調査されたそうです。講演では、その豊富な調査をもとに、各国の図書館制度や運営、知的自由、図書館システム、電子書籍の共同利用などについて、たくさんの写真とともに紹介していただきました。
なかでも私が特に印象に残ったのは、海外の公共図書館では、非常に多彩なプログラムが行われているという点です。
例えば、オーストラリアのヤラ・プレンティ地域図書館では、プログラムを単発のイベントとして実施するのではなく、「つながりの創出」「幼児期のリテラシー」「健康的な生活」「テクノロジー(STEMなど)の学び」「ライフスキル」「地域や家族の歴史」「スモールビジネス支援」など、10の柱に基づいて体系的に企画していることが紹介されました。図書館が本を読む場所にとどまらず、地域の人々が学び、経験し、人とつながる場所として位置づけられていることがよく分かりました。
また、海外では「Library of Things」と呼ばれる、「もの」を貸し出すサービスも広がっています。私が,調査でアメリカに行った時も,同じようなサービスがあったことを思い出しました。自然観察キットやバードウォッチングキット、望遠鏡、楽器、ボードゲーム、カラオケマシン、スポーツ用品、プロジェクターなど、多種多様なものが貸し出されています。
日本の公共図書館でも、おはなし会や講座、展示などさまざまな取組が行われています。しかし、今回紹介された海外の事例と比べると、図書館が地域の学習や体験の場として提供するプログラムは、まだそれほど多様ではないように感じます。
今回のお話を聞きながら、公共図書館は、どこまで教育や学びに関わることができるのだろうと改めて考えました。本を提供することはもちろん大切ですが、本や情報を出発点として、実際に何かを体験したり、人と出会ったり、新しいことを学んだりする機会をつくることも、これからの公共図書館の重要な役割の一つなのかもしれません。
海外の事例をそのまま日本に取り入れればよいということではありませんが、図書館を「本を借りる場所」だけではなく、地域の人々の多様な学びを支える場所として捉えてみると、まだまだできることがたくさんあるのではないかと感じました。

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