子どもとスマホ
- Karin
- 7月8日
- 読了時間: 3分
不登校の子どもたちと関わっていると、スマートフォンやゲームが、生活リズムや心の状態に大きく影響していると感じることがあります。
こども家庭庁の令和7年度調査では、インターネットを利用している青少年の平日1日あたりの平均利用時間は約5時間27分。中学生でも約5時間24分にのぼります。また、利用目的では「趣味・娯楽」が最も長く、平均約3時間1分でした。
ゲームに夢中になり、夜遅くまでプレイする。睡眠時間が削られ、朝起きられなくなる。昼夜逆転が進む。こうした状態は、不登校の子どもにとって、さらに外へ出る力を奪ってしまうことがあります。
また、同調査では、中学生のインターネット利用内容として、動画視聴92.0%、検索・調べもの88.8%に続き、ゲームが87.1%と高い割合を占めています。ゲームそのものが悪いわけではありません。しかし、オンラインゲームでは、顔の見えない相手とのやり取りの中で、乱暴な言葉や攻撃的な言葉が飛び交うことがあります。そうした言葉に慣れてしまうと、現実の人間関係にも影響が出ることがあります。
SNSも大きな問題です。
文部科学省の調査では、「パソコンや携帯電話等を使ったいじめ」は令和6年度に27,365件となり、前年度より増加し、過去最多を更新しています。SNS等を用いたいじめは、外から見えにくく、匿名性が高いため、学校が把握しきれていない可能性も指摘されています。
子どもは、SNSで誹謗中傷の言葉に傷つくことがあります。一方で、軽い気持ちで書いた一言が、誰かを深く傷つけ、加害者になってしまうこともあります。
さらに、スマートフォンは「子ども専用」になりやすい機器です。こども家庭庁の令和7年度調査では、スマートフォンを利用している中学生の95.4%が「こども専用」と回答しています。つまり、親の目が届きにくい小さな端末を、子どもが長時間、一人で使っているということです。
私は、少なくとも中学生までは、スマートフォンは本当に必要なのだろうかと考えています。
もちろん、連絡手段が必要な家庭もあります。しかし、それは必ずしもスマートフォンである必要はありません。通話やメッセージなど、最低限の機能に絞った携帯電話でも十分な場合があります。
近年は海外でも、デジタルデトックスへの関心が高まっています。カナダでも、SNSやスマホから距離を置く目的で、あえて折りたたみ式携帯電話を使う若者の動きが報じられています。
大切なのは、「みんなが持っているから」という理由で、子どもにスマホを渡さないことです。
スマホは便利な道具ですが、大人でも付き合い方が難しい道具です。まして、心も体も成長途中の子どもにとっては、刺激が強すぎることがあります。
子どもに必要なのは、画面の中のつながりだけではありません。家族と話す時間、友達と直接笑い合う時間、外で体を動かす時間、本を読む時間、何もしないでぼんやりする時間。
そうした時間を守るためにも、子どもとスマホの関係を、もう一度大人が考える必要があるのではないでしょうか。
出典)
こども家庭庁. (2026). 令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報). https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/9a55b57d-cd9d-4cf6-8ed4-3da8efa12d63/23fcf9bc/20260226_policies_youth-kankyou_internet_research_results-etc_20.pdf
文部科学省. (2026). 令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果. https://www.mext.go.jp/content/20260116-mxt_jidou02-100002753_1_3.pdf

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